読書会の記録

毎月第1・3火曜日の20時から ウェブ読書会を開催しています(ZOOMを使用しています)。

普段、自分ひとりで読むには難易度の高い本を選んでいます。

→ ルールとしてその本を読んでいなくても参加可能(ただ人と話ししたい会です)

どなたでも、いつからでも参加可能です(来る者拒まず、去る者は追わず)。

ご興味がある方は堀 寛史まで連絡ください。

2022年1月〜2月 『プラグマティズム入門』

2022/01/04    第1回音声記録

2022/01/18 第2回音声記録

2022年3月〜4月 『これが現象学だ』

 

2022年5月〜6月 『医療ケアを問いなおす』

 

2022年7月〜8月 『新実存主義』

 

2022年9月〜12月 『「伝える」ことと「伝わる」こと』

 


2021年1月〜3月 『「聴く」ことの力』

2021年4月〜5月 『ラカンの哲学』

2021年6月〜7月 『無意識の構造』

2021年8月〜10月 『カント入門』

2021年11月〜12月 『ヘーゲルの哲学』

 

第4回 音声記録


2020年1月〜2月 『自由論』

『自由論』(1859)(じゆうろん、英: On Liberty)は、ジョン・スチュアート・ミルによる著作

 

【中心になった議論】

 

危害原理

 

1)社会の「自己防衛」を目的とする限りにおいて、行為の自由を規制することは正当。

2)他者に危害が及ばないようにする限りにおいて、権力の行使は正当。

 

→ある人の幸福(功利)だけを促進することは、権力を行使する正当な根拠とはならない。

なぜなら正当な功利は「人間の恒久的利益」を基礎としなければならないから。

 

・自由に対するミルの答えであり、『自由論』の中でもっとも強調されていた考えだった。

 


2020年3〜4月 『コモン・センス』

『コモン・センス』(英: Common Sense)は、1776年1月よりトマス・ペインによって発行されたパンフレット(とはいえ日本語で100ページ以上ある)

 

【中心になった議論】

 

アメリカ独立戦争

 

この本を読むにあたって1700年代後半の世界の事情を知る必要があった。

日本人は大きな戦争を通して権利を獲得した経験に乏しいため、アメリカ独立戦争の背景を知る必要があった。

かつての自由とはリバティ;解放を指し、フリーダムとは権利が保証された状態でのものだとわかった。

諸外国では常に権利の解放を目指しており、このコモン・センスが大きな思想の基盤になっていることがわかった。

 


2020年5月〜6月 『対話と承認のケア』

『対話と承認のケア:ナラティヴが生み出す世界』(2020)は宮坂道夫によって書かれた書籍。

 

【中心になった議論】

ナラティブには複数の種類があり、医療業界で言われているものは一部に過ぎない。また、医療では実在論と構築論がコンフリクトを起こしており、その事自体が悪いというのではなく、自分のナラティブがどちらによっているかを認識する必要がある。

臨床的な内容が多く、この本は普段だと4回にわたっての読書会であるが、6回行った。非常に盛り上がった本であり、全体の意見として良書であったと判断した。理学療法を含めてキュア・ケアに関わる人にとっておすすめの本である。


2020年7月〜9月 『なぜ世界は存在しないのか』

『なぜ世界は存在しないのか』(2018)マルクス・ガブリエルによって書かれた書籍

 

 【中心になった議論】

 世界と何であり、それを示す領域とはどのようなものなのか。

 さまざまな考え方を概観しつつ、私達が見ている世界、信じている世界がどのようなものであり、それらは必ずしも正しいとは言えない。

 「世界とは、すべての意味の場の意味の場、それ以外のいっさいの意味の場がその中に現象してくる意味の場である」ガブリエルはこのように定義するが理解するにはもう少し学識を高め、議論が必要だと思われる。このような定義と戦えることは今後の生きる楽しみになる。

 

2020年9月〜 『これからの「正義」の話をしよう 』

『これからの「正義」の話をしよう 』(2011)マイケル・サンデルによって書かれた書籍

 

 【中心になった議論】

2020年11月〜12月 『フーコー入門』